【コラム】買うなら大規模マンション?それとも、小規模マンション? (共用施設)
マンション購入を検討するにあたって、大規模住宅は真っ先に選択肢となります。
なぜか。大々的に宣伝しているから。
駅でも、チラシでも、テレビCMでも見かける、誰でも知っているブランドの建物であればとっつきやすく候補に挙げられます。
果たしてそれでいいのか。宣伝で刷り込まれたイメージ、ブランドの憧れ先行で冷静に検討できていないのではないか。
大規模マンションのメリット・デメリット、小規模マンションにすることのメリット・デメリットを冷静に分析していきたいと思います。
◆その共用設備やサービス、本当に必要?
特に最近の新築マンションでは各部屋の設備だけでなく、共用設備の充実さをアピールポイントとして差別化を図る事例が多くみられます。最近のマンションであれば当たり前となっている、入居するなら必ずあってほしい共用設備もあれば、必要かどうかは住む人の価値観によって分かれる共用設備まで様々です。
<あると便利、必ず欲しい共用設備>
・24時間ゴミ捨て
・駐輪場、駐車場
→これらの設備は最近の新築マンションだけでなく、あらゆるマンションに広く普及している設備となっています。
<なくても困らないが、あると便利な共用設備>
・共用ラウンジ
・宿泊用ゲストルーム
・フィットネスジム
・キッズルーム
・ パーティールーム
・図書室・スタディルーム
→なくても困らないこれらの設備、本当に必要でしょうか。
個人的には、なくてもいいんじゃないかと思っています。
①居住者専用であっても、全員が活用するには設備が少なすぎる
例えば、宿泊用ゲストルームの場合、数百戸のマンションで3部屋。フィットネスジムもランニングマシンが5台とか、その程度しか用意されていない場合がほとんどです。仮に使い勝手が良い設備でも、住人同士で予約の取り合いですり減っては意味がありません。
②そもそも、大した頻度で使わない
例えば、屋上にスカイビューラウンジが設置されている場合、景色が見たいとおもってわざわざ上階まで登ることがあるでしょうか。暑すぎても寒すぎても使えず、雨天時には使えません。バーベキューなどは当然禁止、花火大会などでは入場制限がかかることがあるなど使い勝手は良くありません。眺望は共用設備でなく、自分の住居そのものに組み込まれているほうがよっぽど良いです。
【結論】共用設備でなく、近所に同じような設備があればいいのでは?
共用設備は使い勝手もよくない、使う頻度も低い設備も多い、となればマンションに組み込まれていなくても近所に同じような設備があれば十分ではないでしょうか。
例えば、ジムであれば設備の充実したフィットネスジムの月額会員になるほうが充実したトレーニングができるでしょう。スカイビューラウンジがなくても、近所に快適な公園があれば、そのほうが満足度は高いと思います。