【コラム】買うなら大規模マンション?それとも、小規模マンション? (管理費・修繕積立金)
マンション購入を検討するにあたって、大規模住宅は真っ先に選択肢となります。
なぜか。大々的に宣伝しているから。
駅でも、チラシでも、テレビCMでも見かける、誰でも知っているブランドの建物であればとっつきやすく候補に挙げられます。
果たしてそれでいいのか。宣伝で刷り込まれたイメージ、ブランドの憧れ先行で冷静に検討できていないのではないか。
大規模マンションのメリット・デメリット、小規模マンションにすることのメリット・デメリットを冷静に分析していきたいと思います。
◆管理費・修繕積立金は持続可能か
マンションを購入しようとモデルルームに行くと、販売担当者から必ずといっていいほどいわれるセリフ
「多くの世帯が住むマンションは管理費を抑えながら充実した共用設備が備わっていることが特徴です」
これは間違っていません。都心にありながら月1~2万円程度の管理費で24時間ゴミ出し、スカイビューラウンジ、ジム、コンシェルジュサービスなどを受けられることは大規模ならではの魅力。
問題はそのサービスがその金額で持続可能か、ということ。
管理費は当初設定金額が永続するわけではなく、値上げが十分に起こりえます。
修繕積立金についても同様です。当初の金額が低く抑えられていたとしても、築年数が経過すればマンションの状態も変わってきます。大規模なマンション、共用設備が豪華なマンションであればあるほど、必要な管理費、修繕費は嵩んできます。
(参考:国土交通省 マンション総合調査)
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr5_000023.html
マンションを購入するにあたっては、将来的な管理費・修繕積立金の増額については不確定要素が多いことを十分理解したうえで決断するべきといえます。
ネガティブな側面ばかり書きましたが、大規模マンションでも管理組合がうまく運営して管理費の値下げに成功した事例もあります。「プラウドタワー東雲キャナルコート」が有名な事例です。参考記事→https://diamond.jp/articles/-/230840
住民が協力して知恵を出し合い、暮らしやすい住環境を目指しててをと手を取り合うことは、管理費・修繕積立費のことに限らず求められるということですね。